ヒーリング・フォレスト~物語と癒しの森から~

心理カウンセラー・執筆家による気づきと悟りへのメッセージ

暗闇から光明へ

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 私は子どもの頃から、自らの内なる森の奥深く、暗がりのなかどこまでも続く木立や、沼地のほとりをよくさ迷い歩いたものでした。いつも先は見えず、こう行けと囁いてくる声もあべこべな感じで、さらに迷う。そこで自分で、かすかに見える小道を照らす言葉や、どこかへ通じていそうな考えを見つけては、綺麗な鉱石でも拾うように、また枝を折ったり幹にナイフで目印をつけるように書きとめてきました。歩くうちに、いつしか宙にはおぼろな星辰や月光があったのに気づくと、光がただそれだけで光にならずに、闇のなかではじめて光となるのを知りました。

 

瞬間ごとに変わっていく日常で、身のまわりのすべてが音楽のように言葉のないメッセージを伝えているとするなら、それらを聞きとり、意味を見いだせれば、悦びを汲みとれるかもしれない。私はその手がかりを書物の海に求め、それによっていっとき前向きな気分になれたりもしましたが、すぐに忘れてしまうのがほとんどでした。そして、またありもしない幻の陸地を探すような航海を、幾度もくりかえしました。

 

けれどもただ迷ううちに、私は闇のなかで光を放ついくつもの教えを手にしていました。そしていつからか、もう自分が迷わないための地図を描きたいと考えるようになりました。事あるごとに何かと自分をうんざりさせ、ときに絶望へと落としいれようとする力を無力にし、かつ自分を救うためでもあったのです。

 

私はかつて手にした教えがどれほどのものか、試したくなりました。そしていくつかを知人に話してみたところ、彼らにとってもささやかな光になりえたようでした。はじめは自分にとって光だったものが、それだけで終らずに、私のいま存在している身体、やがてはかつて存在したものとなる身体を越えて、何かを貫いていく予感がしたのです。

 

このブログでは、私がどのようにしてわずかな光明を見いだしたか、いかにして日常を穏やかに、静かに、充ちたりた気分で過ごし、さらには日常から悦びを汲みとるようになったかが、記されていくでしょう。

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