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ヒーリング・フォレスト~物語と癒しの森から~

心理カウンセラー・執筆家による気づきと悟りへのメッセージ

自分の考えやパターンを変えたいあなたへ

いま、あなたは自分の考えかたとか、いつものマンネリとしたパターンを変えたいと思っていませんか?


もし変えたいと思っているなら、これから書くことが少しは役に立つでしょう。


変わらなくてもいいという人にも、ためにはなるかもしれません。


あなたへ、とタイトルをつけてみましたが、これは私自身へのメッセージでもあります。


それだけ、いまの自分の考えかた、パターンを変えるのは難しい。


ところで私は東京の調布にある某企業グループの研修所で、組織のチームリーダーを対象にした研修などのとき、ちょっとした息抜きに、簡単な実験をすることがあります。


皆さんも、ぜひやってみましょう。


教会でお祈りをするときのように自然に指を組んだり、腕を組んだりしてみてください。


すると、指組をしたときは左の親指が上になるとか、腕組みをしたときは右の腕が上になるなど、人それぞれ自然に組んだときのお決まりのパターンがあるはずです。


次に、いつもとは逆の指の組み方、手の組み方をしてもらいます。例えばいつも左の親指が上になる人ならあえて右の親指を上にする組み方をしてもらい、腕ならいつも右の腕が上になる人なら左の腕が上になる組み方をしてもらいます。


皆さんはどう感じますか。


研修で感想をきくと「なんだか気持ち悪い」、「違和感がある」という答えが返ってきます。極端な場合は、「できない」という人もいます。


そしてもう一度、いつもしているような組み方をしてみましょう。


すると「しっくりくる」、「やっぱりこちらのほうが安心感がある」と感じませんか。研修でもそんな答えが返ってきます。


ここで皆さんに感じていただきたいのは、いつも自分には、何をするにも決まったパターンがあるということです。


そしていつもの自分ならしないこと、いつもの自分なら行かない場所へ行くと違和感を感じる、いつもの自分なら会わないような人と会うと抵抗を感じる。


多くの人は、変わりたいと願ったり、つぶやきながらも、本当は変わりたくなかったりします。


それは住み慣れた、居心地のいい安全な環境をあえて離れて、未知の場所へ行くことで、野獣に食べられたりといった大変な困難と危険を伴った、原始時代の名残りかもしれません。


そのため自分の居場所や環境が変わることで、どうしても今より悪い状況をイメージしてしまいがちです。


本当は仕事を辞めたい、転職したい、今の彼氏(彼女)から離れたくても、慣れ親しんだ状況を自分からぶち壊すことの不安と、失敗したときのこと、一人になったときのことを想像して、コワくなる。


自分に何も残らないのではないか。他人からどんな目で見られるのだろうかetc.


それでも、今しがみついている何かを、勇気を出して手放してみると、たくさんのものも手に入って、自然に変わることができます。


かつて私は知人の女性から、とてもいい話を聞きました。その人も友だちからこんなアドバイスをもらったそうです。


今の自分が本当に望んでいる状態と違う、前に進めていないのにはきちんとした理由があって、それは今の状況に執着しているせいかもしれないから、その状況を手放すのも必要。今の状態は、本当に手にしたいものを手にしなさいと教えてくれている。誰しも幸せになれるのだから、勇気を出していろんなものを捨てていこう、と。


執着しているのはモノに限らなくて、現在の生活であったり、仕事であったり、恋人であったりします。


彼女の場合は長年付き合っていた彼氏だったそうです。そして彼氏と別れてから、半年くらいは迷っていましたが、その後はかつて手にできなかった多くのことや時間を手にいれて、とてもイキイキしてました。


何かを持っていたり、状況に執着していると、それを手放す不安から、本当の自分の考えとか、願いがぼやけて見えないこともありますが、手放してみると視界がクリアになって見えてきたりするのは、心理カウンセリングの現場でもよくあります。


自分から変わろうとしないかぎり、誰も自分の考えかたやパターンを変えてはくれないし、変えることもできません。そして自分から変わろうとするのは、はじめにお話したようにとても難しい。


けれどそのために何かを捨てたり、手放してみることで、新しい何かを得て、結果として変われることもある、という話でした。