ヒーリング・フォレスト~物語と癒しの森から~

心理カウンセラー・執筆家による気づきと悟りへのメッセージ

次につなげる出会いの処方箋

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年配の方のカウンセリングをしていると、数十年前に◯◯さんに告白しておけばよかった、という内容の話をよく聞きます。

 

もしあのとき告白していたら、自分の人生がどう変わっていただろう、どんなパラレルワールドになっていただろう、といったものです。そしてほとんどの場合、相手の名前は実名のフルネームで出てきます。


アプローチして失敗したらどうしよう、告白してフラれたらイヤだなと考えて、なかなかふみきれなかった。


私には学生の頃から、人生についてさまざまな教えを授けてくれる、年の離れたメンター(師匠とか先生にあたる人)が何人もいたのですが、そのうちの一人が、かつておもしろいことを教えてくれました。


『かりにその人とうまくいかなかったとしても、「人違いだった」と思えばいい』というのです。


例えばあなたが街を歩いていて、目の前から、あなたが田中さんだと思った人が歩いてくる。あなたはそこで声をかける。


「田中さん!」


しかしその人は、「私は鈴木です」と言って、そのまま通り過ぎてしまう。


そこであなたは、「いや、絶対にあなたは田中さんだ!」と言って引き留めるでしょうか。


それと同じです。


あなたは鈴木さんにたいして、勝手に田中さんだと思い込んで声を掛けたのかもしれません。


そうです、人違いだったのです。


あるいは鈴木さんに対して、あなたが自分の都合で、田中さんという自分勝手な理想を当てはめようとしていた。

 

つまり、かりにあなたが誰かにフラれたり、付き合えなかったとしても、「人違いだったから」という、とてもシンプルで、なっとくできる理由を思い出せば、なぜ◯◯だったんだろうなどと、ネガティブなときにやってしまいがちな間違った質問を自分に繰り返したり、その人のことをいつまでも思い続けて時を止めてしまったり、最悪の場合にストーカーと化してしまったりする悲劇はなくなるはずです。


そして、次につなげる出会いに移行しやすくなります。


あなたが何度も失恋したり、失敗するのは、何度も鈴木さんに声をかけてみないと、人違いだと言われて恥ずかしい思いをしないと、本物の田中さんに出会えないためです。


それでも、やがてあなたの田中さんはきっと現れます。


たくさん失敗して、たくさん失恋をして、たくさん恥ずかしい思いをして、自分にとって本物の理想の人に出会ってください、という話でした。

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